仕事のできる人は伝え方がうまい
相手によくない事実や注意をしなければならない場合ってありますよね。
その時、直接的に悪い事実だけを伝えてしまうと、相手も少なからずショックを受けつつ話を聞くと思います。
まぁ場合によってはショックで上の空になってしまったり、むきになって、でも、だって、と、注意を受け入れるどころか言い訳のオンパレードが始まったり、本来の目的を果たせなくなる可能性もあります。
この場合、相手にできる限り悪い印象を与えずに伝えると、伝えた相手に受け入れられやすいです。
幾つか方法はあるのですが、まず一つ目のやり方としては、「悪い事を冒頭で直接伝えず、ポジティブな情報を伝えてから注意事項を伝える」です。
例えば、Aくん、
資料に間違いが多いのです。でも、とっても行動力が高く何事も率先してやってくれるので、助かっていることも事実です。
間違いを直してほしいがために、
「資料の間違いが多すぎる!ちゃんと見ているのか?せっかくの行動力が台無しだぞ!」
これは悪い例ですね。
冒頭に良い情報を入れると
「Aくんが率先して動いてくれるから他部署とも話が進めやすいよ、ただ資料の間違いは気を付けるべきだね。もったいないよ。」
になります。
まず褒められているので相手もこちらの発言を受け入れようという姿勢になります。そのうえで指摘・注意を受けてるので「ですよねー」と思えてくる。
単に順番を入れ替えているだけですが、相手の心象は大きく変わります。
次は更に言い方を変えて
「Aくんが率先して動いてくれるから他部署とも話が進めやすいよ、さらに資料に間違いがないと、数段いいいいよね。」
まず褒めるところは変わらないのですが、次の指摘・注意を、こうしてほしい、こうできるとベター、とさらに上乗せするような表現です。
相手を乗せようと考えるのであれば、こっちの伝え方の方が効果的でしょうね。
あとちょっと変わったバージョンだと、
「Aくんが率先して動いてくれるから他部署とも話が進めやすいよ、どうすればもっとよくなるか、Aくんが成長し周囲にも認められるか一緒に考えてみるか。」
自分で考えさえせる方法ですね。
で、理想としては、自分の口から「資料の間違いが多いので、注意していきたいと思います。」と言わせることです。
ただ気づかない奴は気づかないので、この辺は1つ目や2つめのやり方を混ぜつつ、本人に意識をさせながら進めた方が効果的でしょうね。
まぁなんにせよ、本人に気付かせて自ら行動を良くしようと思ってもらう事が最も効果があるので、頭ごなしに否定から入って、反発や拒否の感情を持ったまま話を聞かせるのではなく、まずは良い情報良いニュースを伝えたうえで、相手を聞く姿勢にすることがポイントですね。