消去法 意外と使えるスキル
消去法と聞くと、他に決めようがないから仕方なく取る手段くらいな、ネガティブなイメージってありますよね?
なんかこう、議論に議論を重ねてメリットとデメリットを比較して、最終的に案を決めました、っていうと響もよくて、「あー、なんか頑張って決めたんだねー。」って気もするけど、「消去法で決めました!」って言われると、何か手抜き感が満載?もうちょい頑張れよーと言いたくなってしまう、かもしれないですね。
でもね、消去法って意外と使えるんです、これが。
特に目的や条件がハッキリせず、ボヤーッとしている事を決める時には消去法が最も効率的なやり方の一つかなって思います。
例えば就職活動。
一番初めから「俺はこの商社で営業をやるんだー!」とか「学校の先生になると子供のころから決めている!」という人たちは良いと思います。でも「うーん、正直まだなにがやりたいのか、わからないんだよねー」という人たちが大半なのかなと、個人的には思っています。
そういう時に役に立つのが消去法。
就職活動の場合であれば、まずはやりたくない仕事や、これは嫌だなーというのは、どんどん外していくのです。海外転勤はあり得ないなぁー、夜勤もきっついわなぁー、営業は肌に合わんなぁー、とやりたくない事をどんどん外して行く事で自然と対照が絞られてくるのです。
就職先は無数にありますが、これで相当程度は絞れると思います。
一世一代の買い物、家を買う時も消去法が使えるかと思います。就職活動の例と同じで、「実家と同じ駅に買うと決めています!」とか「この沿線を愛しているのでここしか考えていません!」とすでに絞り込めている場合は悩む必要もないですよね。
でも、「いやー、東京っていっても土地勘もあんまりなくてー、正直よー分からんのっすわー」って場合は、消去法の出番です!
恐らくこの場合も希望をどんどん出して行っても、対象が広がるばかりで話がすすまないんですよね、きっと。
「なるべく都会に近いほうがいいわー」まー、そうよね。
「なるべく広い家がいいわー」まー、たしかにね。
「で、駅から近いほうが便利かなー。」うんうん、そやね。
「雰囲気のいい駅がいいかなー。」おー、抽象的なのきたー。
・・・
なんて言ってると絶対に決まらない!おじいさんおばあさんになっても、こんな家がいいーあんな家がいいーの夢物語を語ってるはずです。(まーどこかで気が付くかもしれませんが。)
こんな時も消去法、こんな場所は嫌だ、この条件は飲めないとか。
予算は〇〇万円までしかだせないなー。これ以上はお金足りないよ。これでかなり夢と現実に線が引け件数が絞れます。
通勤時間は90分以上は嫌だなー。体力持たないしー。これで件数も絞れます。
古い家は勘弁かなあー。だって・・・
と、こんな風に嫌なのとか無理なのを出していけば、次第に検討できる件数まで絞れるはず。
意外と使えるスキルでしょ?!消去法。