仕事のできるビジネスマンになる為にやるべき事

たくさんの方々と仕事をさせてもらっています.「この人スゴイ、なんて仕事ができるんだ!」と思える人もいれば、「なんだか残念だぁ」という人もお見かけします。そんな色々な人たちがいる中で、自分なりに仕事ができる人たちの共通点を洗い出してみました。皆さんの今後の仕事人生のお役にたてれば嬉しいです。

働き方改革の実現方法

 

働き方改革は最近よく耳にする言葉かと思います。

高齢化や働くニーズの多様化に対応するため、国としても会社としても取り組まなくてはいけない課題なのでしょうが、成功している、取り組みがうまい事機能している企業は1割程度だといわれています。

 

では、いったいなんでうまくいかないのでしょう?

 

結論から言ってしまうと、目的と手段をはき違えたことが要因になります。

働き方改革」は、あくまで「手段」の一つであり、「目的」ゴールではないのです。

では、ゴールは何なんでしょうか?

目的は「会社の成長と社員の幸せ」の2つを目指す事であり、働き方改革はこの目的を達成するための手段にすぎないのです。

 

ここをはき違えると働き方改革は失敗に終わってしまいます。

「朝食を無料にしよう!」「ランチもタダで!」「色々な種類の休暇も設定だ!」

幾つか取り組んでみたものの、業績も上がらず、社員の満足度は低下。。

なぜ?

これらの施策は、「働きやすさ」の施策にすぎず、怠けやすい、サボりやすい環境を醸造してしまい、会社の成長にも個人の成長にも繋がらず、結果、失敗に終わってしまうのです。

 

では、労働をいったいどのように改善すればよいのか?

労働の改善には2つの切り口があります。

労働の「量」と労働の「質」の2つです。

 

労働の「量」の改善については、既に現在も取り組まれている内容で、人材不足の解消を目的としています。

子供が生まれ育児のために会社を辞めてしまう人、

おじいちゃんおばあちゃんの介護のために通勤が困難になり辞めてしまう人、

旦那さんの転勤で事務所の無い場所へ引っ越さなければならなくなり辞めてしまう人、

このような本人は働く気があるのに辞めざるを得ない人たちを、どこにいても働けるテレワークによって活用し、労働力の不足を解消しようというものです。

 

次に労働の「質」の改善について。

労働の「量」に関しては上記の取り組みにより人材不足の解消を実践し効果を十分にあげているものの、高齢化の流れは避けられず、徐々に労働力不足は進んで行ってしまいます。

となると次は、労働生産性の改善に取り組まなければ、企業の成長、国としての成長は望めません。

生産性の改善には、実際に働いている人材を育成し能力を成長させること。働いている人の業務内容を効率的に改善させること、AIを活用することによりロボットに業務を任せる事などが考えられます。

これにより同じ時間働いていても、より多くの事を達成できる、成果を出せるような働き方を実現しようとするものになります。

 

では実際にはどのような取り組みをすればいいのか?

生産性を向上させるには2つの方法があります。

・アウトプットを変えずにインプットを減らす事。

 ⇒定型業務の棚卸と削減

・少ないインプットでより多くのアウトプットを出す事。

 ⇒中心業務への注力

 

1つ目のアウトプットを変えずにインプットを減らす事、例えると今まで10時間かけて月次会議の準備をしていたものを8時間に減らしましょう、といったイメージでしょうか。

具体的には業務を棚卸し、結果が変わらないと想定される、やらない業務を決める事、華美な資料つくりを止める事。

一度やりはじめた業務を止めることは、何かに使われているかもしれない、と、どうしても考えてしまうと思います。ただ、実際には惰性で作られている資料も少なくなく、是非業務の棚卸を行い不要な資料作成の時間を減らしてみてはどうでしょうか。

また、資料の作り方についても、無駄に派手な資料、細かい文字の注釈、、誰も期待していないと思います。見やすい事は大前提にあると思いますが、作ること自体時間をかけるよりは中身の分析に時間をかけた方が、より高い成果が出ると思います。

 

2つめの少ないインプットでより多くのアウトプットを出す事、これは本業に注力することを意味しています。営業であれば報告資料の作成や社内システムへの登録にではなく、営業そのものに注力し成果を上げる。経理や財務であれば数字を抽出する事ではなく、その後の分析に注力し、経営に寄与する情報を提供する。

より中心業務に注力することにより、今よりも付加価値の高い仕事や成果が期待できると思います。

 

そして実はこれには続きがあります。

定型業務を減らした、中心業務へ注力した、で、生産性はアップですよね。

じゃー、かかった時間は?というと取り組む前に比べると、少なくなっていると思います。

では、その時間をどうするの?

この新たに生み出された時間を新しい取り組みへと活用できないでしょうか?

新しいスキルの習得へ、新規ビジネスへの取り組みへ・・・。。

ここへ力を注げることが働き方改革による、真の生産性の向上であり、労働の「質」の向上になるのだと考えます。

 

あとは、目的である「会社の成長と社員の幸せ」をいかに両立させるか?

 

これは、いかに社員にやらされ感ではなく、自分事として取り組ませ、やりがいを持たせるかが肝要かと思っています。

 

どうしてもトップダウンで上から押し付けられると、他人事のように聞こえたり、何もしてくれないのに掛け声ばっかり、と主体を会社側に押し付けてしまいます。

自分の子はかわいい、これは万国共通化と思いますが、仕事についても同じことが言えると思います。

 

自分たちで考えさせ、自分たちで計画させ、自分たちで実践させる、

会社はそこに権限を与え、評価もする、時間や予算も設定すればなおよし。

裁量権を与え、社員側に自由と責任を渡すのです。

 

自らの手がけた働き方改革の内容であれば、自分事として捉えることができ、主体的に取り組めるのではないかと思います。