性能ではなく結果を見せる
通信中の電車の映像広告を見ていて、
「あ、この見せ方、うまいなー。これだったら欲しくなるかも。」
と思えるものがありました。
三菱のエアコン、霧ヶ峰の電車広告です。
結構、この手の宣伝広告って、性能をもうアピールしていることが多くて、なんだか、
「あ!これ欲しいかも」
って思えないんですよね。
冷蔵庫を例にとると場合ですと、
「大容量で従来の当社比の冷蔵庫より10%たくさん入ります」
とか、
「急速冷凍機能が追加されました」
とかとか。
そんなこと言われても
「たくさん入るからどうなの?そりゃ多く入る方がいいけど。。」
「冷凍機能??使う??」
・・・
イメージができないんですよね。
機能強化や機能追加があっても、それがつながるのか?
今回のエアコンを例に出すと
性能だけを前面に押し出して、新製品はパワーアッしましたと言われても、
「うーん、今でもエアコンは家にあるし、、新しいのも別にいらないや」
これが欲しい!
にはつながらないんです。
これらに対して、先日の駅の宣伝広告は、エアコンの性能ではなく、そのエアコンを使うと、家族全体が快適な空間を、皆で過ごすことができる。という、霧ヶ峰を使うとこんなに良い結果になります、という、使った後のメリットを示すものでした。
映像もエアコンを右から左から、バンバン映して宣伝広告するものではなく、霧ヶ峰を入れた部屋の家族が、一日を通して、快適に過ごしているような映像・・・暑い夏の真昼間でも爽やかにご飯を食べていたり、残暑厳しい夕暮れでは、皆が気持ちよさそうにうたた寝をしていたりと、「あー、このエアコンを入れると、こんなに快適な生活が送れるんだー」と見ていて、「なんか、これちょっと欲しいかも」と思えるような映像でした。
これって交渉事でも、同じようなことが言えるかもしれません。
こちら提案が相手にとってどのようなメリットや結果をもたらし、
「あ、それいいかも」
「ん、欲しい、それ!」
と思わせる。
この製品、すごいんです!
性能が半端ないんです!
なんて言われても、自分がその立場になると、全く欲しい気持ちにならないと思うんです。
でも、この製品があると、こんなことができるので、あんないいことがあるんです。
と、製品を買うことで得られるメリットを結果という形で紹介されると、
「あ、そうなんだ、それって、いいかも。」
「ん、それ欲しいなぁ。具体的な話をきこうかなぁ。」
と感じてくれるはずです。
何事もそうかもしれませんが、使う人の立場になってみる、言い換えると、自分だったらどう言われると興味が出るかな、と、思考をしてみるとよいかもしれません。