なぜその値段なのかを考える
先日、車の部品を受け取るために、ディーラーへ行った時のこと。
取り付けるために少し時間がかかるとのことで、ショールームで子守をしつつ、修理が終わるのを待っていました。
ショールームなので、新車が何台も並んでおり、子供もあっちの車に乗り、こっちの車に乗りと、色々な車に乗れるので楽しんでいたわけなのですが、ふと、
「この車って、何円するの?」
と聞かれました。
何気なく、出ている値段をそのまま伝えると、
「ふーん、そうなんだー。」
「じゃー、こっちの車は?」
と、乗る車、乗る車、値段を聞いてきました。
そして、
「どれが一番高いの?」
と聞いてきたので、
(あー、まだ大きい数字はわからないのかなー。)
なんて思いながら、
「これが一番高いよー」
と答えると、
「え?!なんでなの?こっちの車の方が大きいのに。」
「大きい車がいい車でしょ?!」
おー、なるほど、子供としては、
いい車=大きい車=値段も高い
という法則が成り立っていたのですね。
まぁこれはモノの値段を考えるのにいい機会だなと思い、
車のパンフレットを見ながら、
「こっちの車はね、エンジンがいいやつで、力も強いから値段も高いんだよ」
とか、
「いすがね、革張りといって、ちょっと高いものでできてるんだよ」
とか、
なんで高いのかを説明していきました。
一通りの説明の後
「大きいのに値段が高くないから、ぼくはこの車が一番売れると思う」
と、大きい車はいい車のポリシーを崩しませんでしたが、なんでその値段なのかを考えるのって改めて重要なんだなと。
あと、次に考えたのが、誰に対して何を訴求するか、ってのも同じくらい重要だなと。
今回の場合、いくら高級な革張りを使っていても、馬力が大きなエンジンを使っていても全く魅力ではないわけで。よくよくなぜ大きい車に魅力を感じるかを聞いてみると、たくさん友達が乗れて楽しいから、との回答。子供にとっては、それこそが価値であり金を払う基準だったんですね。いかに相手のニーズを掴むか、自分の基準を押し付けてしまっては、売れるものも売れない。
修理の終わった車で帰りながら、
「いやー、でもパパはあっちの車のがカッコよくて、好きだなー」
と話をすると、
「え、4人しか乗れないよ、そのくせ高いし」
と最後までポリシーを崩しませんでした。
大きい車は、友達がたくさん載れるのでいい車、なので値段もきっと高い。。
絶対的な法則のようです。