生き延びたのは変化に対応できたもの
「生き残ることができたのは最も強いものでも最も賢いものでもない、最も変化に強いものである。」
言い回しが色々と違うものがあったり、オリジナルにはこの一文はなかったのなど、諸説ありますが、この内容は非常に良いな的を射ているなと個人的には思っています。
人間は保守的な行動をとりやすいと言われています。
それは大昔からの生き延びる術で頭に刷り込まれているものらしく、大昔は毎日が生きるか死ぬかの大変な世界でした。そのため、一つの判断ミスが命を落とすこともあり、場合によっては部族全員を死に至らしめることもあったといいます。
そんな中、いくつも痛い思いをしながら安全なやりかたや大丈夫な物を覚えていったため、前回と同じやり方や過去からと同じ方法は安全な方法として認識されていくのです。
それは今でも引き継がれており、決して単純に否定することでもありません。
実験なんて今でもトライ&エラーを繰り返しながら正しい方法を模索しながらやっています。
仕事のやり方についても初めのうちは同じであると思います。前任者たちが「これで間違いがない!」という方法をキッチリと間違いなくこなしていく。まずはこれが正しいと思います。
ただ、時代が流れ当時の方法が今のやり方に即さない場合もあります。
例えば・・・
昔は数字を全て手で書いていたため、計算間違いが間々起こっていた。そのため、計算機で上から下まで全て再計算をして間違いがないかを確かめていた。
その時代はそのやりかたが「正しい」でしょう。会社の数字として出すものであれば間違いは許されませんし、ダブルチェックも仕事の基本かと思います。
それを今の時代にやっていたらどうか?
今はExcelという表計算ソフトをはじめ数字を打ち込めば最終結果まで自動で出るものある。そんな中で上から下まで何十行もある数字を電卓で叩いていたら。。
おそらくは電卓よりもPCの結果のほうが正しいでしょう。
無駄に汗をかくことが仕事ではないのです。
計算機打ってる暇があったら、成果物の価値をいかに高めるかを考えるべきでしょう。
今のは極端な例でしたが、、他にも色々とあると思います。
昨今で言うとペーパーレスなんかがいい例です。
「石がなくなったから石器時代が終わったわけではない。」
こんな言葉も聞いたことがあります。
数年後には「紙がなくなったからペーパーレスになったわけじゃないんだよー。」なーんて我々が新入社員に語っているかもしれません。
仕事のやり方だってそうです。
会議一つとってみても、今までは実際に会ってひざを突き合わせて話さないと、と思われていますが、通信環境は昔と比べて今はグッとよくなっています。実際に会って議論するレベル感まではまだ再現できていないものの、簡単な打合せであればわざわざ交通費と移動時間をかけなくても実現できてしまうのが今の世の中です。
これは数年では難しいかもしれませんが、スターウォーズのようにフォログラフでブーーンとか映像が出て込み入った議論もできるようになるかもしれません。
そうなるとオフイスって何?とか、オフィスなかったら総務って何?とか。
管理職の仕事のやり方も工夫しないと今まで通りだと難しくね?とか。
なんか色々考えてたら、不安もあるけど、結構面白くないですか?
変化に対応、とかいうとやや大袈裟なんで、柔軟な思考ができるようにしよう、位に思っておいた方が丁度いいかもしれませんね!