仕事のできるビジネスマンになる為にやるべき事

たくさんの方々と仕事をさせてもらっています.「この人スゴイ、なんて仕事ができるんだ!」と思える人もいれば、「なんだか残念だぁ」という人もお見かけします。そんな色々な人たちがいる中で、自分なりに仕事ができる人たちの共通点を洗い出してみました。皆さんの今後の仕事人生のお役にたてれば嬉しいです。

目的と手段を間違えない

何のために何をやっていて条件は何か?

物事を進めるうえで繰り返し確認することはとても重要です。

 

よく会議なんかで脱線して無駄に時間を食ってしまう場合、何のためにやっているのかのポイントがずれてしまっているため、あさっての方向に議論が拡散してしまうのです。

 

あとよくあるのが目的と手段を間違ってしまうこと。目的を達成するために講じた手段が、手段をやりきることが目的となってしまい、そもそも目的を達成できなくなってしまうことです。

 

有名な話があります。

アメリカとソ連が月へロケットを飛ばしまくっていた時代、どっちが先に月に着陸できるか、国の威信をかけて争っていました。

実際に月へ着いてから記念に紙に文字を書こうとしたとき、紙に文字が書けませんでした。なぜ?その時、ボールペンを使って紙に字を書こうとしたため、月は重力が地球に比べてとても小さいのでインクがペン先に落ちてこず、字を書くことができなかったのです。

アメリカはこう考えました。「小さな重力でも書けるようなボールペンを開発しよう!」たくさんの時間と労力とお金をかけてアメリカは遂に月の重力でもキチンと文字の書けるボールペンを開発しました。「やった、ついにやったぞ!ソ連はまだこんなボールペンが開発できたなんて話は入ってきていない!我々の勝利だ!」

さて、ソ連はどうしたでしょう?彼らは秘密裏にすごいボールペンを作ったのでしょうか?いえ、そんなことはしていません。では新しい技術で、、、いえいえ、そんな研究もしていません。

ん?じゃあどうしたの?

簡単です。

ソ連は鉛筆を使って月で紙に文字を書きました。

 

アメリカもソ連も目的は同じ、「月で文字を書くこと」でした。

その手段としてアメリカは小さな重力でも書けるボールペンを使おうとしたわけですが、途中から手段であるボールペンを作り完成させることが目的と化してしまったため、莫大な人金時間を投じてまで作ろうとしてしまいました。

一方ソ連は「月で文字を書く」という目的自体がぶれなかったため、鉛筆を使うという選択肢を取ることができました。

 

我々の会社生活でも目的と手段が混同してしまうことが良くあります。

最近よく耳にするのが「会社でも女性を平等に出世できるようにしよう」という話題。

目的は実力のあるものが性別に関係なく上に行けるという素晴らしいもの。使えないおっさんよりも仕事のバリバリできる女性はたくさんいます。

そのために取った手段が、管理職のうち今女性が5%なので20%まで引き上げます。

ここまではいい。数字がある方がわかりやすく比較もしやすい。

問題は次から、

「次の課長はだれにする?」

「A君で決まりでしょう。」

「いや、しかし、女性にしないと会社としての数値目標に影響が。。Bさんはどうだろう?」

「でも性別抜きで考えるべきだと思います。」

「いや、そうなんだが。。」

こんなやりとりがあり、次の課長にはBさんが選ばれることに。

こうなるとお互いに不幸、

A君は「女だから選ばれやがって!」と当然考えるようになります。

Bさんも「え、、なんで今回私なんだろう。。実績からすると私は次点なのに。。」まどもな人ならこう思います。

周囲だって同じように考えるだろうし、そうなるとせっかく今までうまくいってい人間関係にだって影響がでるかもしれません。

 

これも目的と手段を間違えてしまった典型例で、性別問わず実力のあるものが出世できる仕組みを作ろう!という素晴らしい目的が、その一つの手段である女性の管理職の割合を増やすというものが目的と化してしまったのです。

 

あともう一つここに加えるとするなら「条件」

議論ではずしてはいけないのが、達成するべき「目的」と制約となる「条件」

この2つは必ず満たしていなければいけません。

 

目的は営業利益で1億円を突破する事だ!条件は何もない!法にさえ触れなければ非道な行為もよし!ばれなければなんでもOKだ!

顕著な例ですがこんなのは認められないですよね。

 

身近な例におきなおしますと、

「新商品の売上目標は1000万円、そのための販促費は100万円までだ。100万円の中で可能な案を出してくれ。」

ここでは売上1000万円が目標で100万円の販促費が条件です。

いくら良い販促アイデアでも100万円を超えてしまえば条件を満たしませんし、コスパの良い販促アイデアでも売り上げ目標を達成できないような案であればこれもダメです。

 

常に「何のために何をやっているのか?」と、目的を確認できる人こそ出来るビジネスマンの条件です。