年金の原資
日本では労働生産人口の割合が徐々に低下しているため、働いている人が支えている働いていない人の人数が増加傾向にあります。
これは高齢化社会が引き起こしている、これはメディアでもよく流れている情報だと思います。
でも、高齢化社会だ!大変だ!と騒いでいる割には、年金の徴収額が倍になったとか、えらい金額になったとかそんな話は聞かないですよね?
なんかもう、ニュースとか見てると、数年で徴収される年金の額がとんでもないことになって生活にも大きな影響が出るんじゃないかと思ってしまうくらいですが、実際にはそんなことはありません。
はて?なぜでしょう?
そんなんじゃ入ってくるものが増えないから年金のストックがどんどん減っていって、しまいには空っぽになってしまうんじゃ・・・。。
そんなことになったら我々が引退するころには、年金なんてなくなってるんじゃ。。
えらいこっちゃー!!
どうなっているのか?
年金の残高を減らさない方法は徴収額を増やす以外にも方法があります。
とても簡単です。
・・・
出る方を抑えればいいんです。
え、でもちょっとくらい絞っても大して変わらないんじゃ。。
そうちょっとでは大して変わりません。
ん?どういうこと?
年金の支給開始時期遅くすればいいのです。
そうすればそもそも払わないくていい期間が増えるので、残高の減少スピードを緩めるのには絶大な効果があります。
一昔前、厚労省かどっかのポスターに「70歳ま安心して働ける社会に」なーんてフレーズがあったのですが、これ文字面だけをみると、なんかこう、年をとっても色々フォローをしてくれて、社会との関わりがあるから孤独死への対策も考えてくれてて、いやー、ありがたい。。
って感じがなんとなくしますが、何のことはありません。
「70歳まで年金払わないから働いて自分の食い扶持は何とかしてね♪ だって年金の財源ないの知ってるでしょう? じゃ、しょうがないよね。」
と言われているのです。
いやー、恐ろしい。。
そういや最近、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」ってやつが出てきてますよね。
これ、払った分は課税所得からさっぴいてくれて税金が安くなるんで、やっといたほうがお得なんですが、これもお国からも明確なメッセージ。
「国からの年金にはあまり期待を寄せないでくれ。その代り自分たちで将来のお金をためやすいような仕組みは整えてあげるからさ、ほら、税金も安くなるようにしてあげるからさ、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を活用して、自分で老後のお金はためてね♪」
時代に流れは明らかに「老後の金は自分である程度準備する」そちらに向かっています。
働く期間を長くし年金の支給時期を遅らせる、個人型確定拠出年金の税制優遇がある。
知ってると知らないとでは大きな差が出ます。
こういう流れだからこういう備えはいるかなー、位は考えておいた方が良さそうです。