経済学とは何か?
以前読んだ、ロバート・アラン・フェスドマンさんの本の中に、心に残ったフレーズがあったので紹介します。
その本の一番初め、まえがきに書かれたいた内容となります。
「経済学とは何か?」
うーんと考えてしまいました。お金の流れ?いやそれだと狭すぎる。皆を豊かにすること?なんか浅いなぁ。。
この本には、経済学とは何かと訊ねられれば、「希少資源の最適な利用の学問」と答えるとあります。そしてその目的としては、「希少性からくる争いを減らし世界を平和にすること」と言える、と。
おー、深い。経済学の目的が世界平和とな。
更には、国や人間が争ってきた歴史をを振り返り、世界の現状を見れば、争いが希少な物を原点としている場合が多いことがわかる。水や石油、食べ物や環境など、資源や希少商品をどうやって公正分配しどうやって希少性を解消するか。それが経済学である。争いを減らして世界を平和にして、そこに暮らす一人ひとりを幸せにする学問であり、株や為替をうまいこと運用して、お金を儲ける事は目的ではなくひとつの手段に過ぎない、とあります。
深いです、金や物の流れとしか考えていなかったので、資源の希少性をなくすことにより争いを減らし、世界平和をもたらしたいとは、深いです。
偉い人と話す時に、「経済学とは希少資源の最適な利用学問」なんて語れたら、「こいつ、できるな!」なんて思ってもらえるかもしれませんね。
私自身としては、「経済学」という学問に対する見方が大きく変わった一冊でした。
ちなみにロバートさんって、テレビ東京でやっているワールドビジネスサテライトに出演されている方です。毎回ではないのですがコメンテーターとして流暢な日本語で話されています。