仕事のできるビジネスマンになる為にやるべき事

たくさんの方々と仕事をさせてもらっています.「この人スゴイ、なんて仕事ができるんだ!」と思える人もいれば、「なんだか残念だぁ」という人もお見かけします。そんな色々な人たちがいる中で、自分なりに仕事ができる人たちの共通点を洗い出してみました。皆さんの今後の仕事人生のお役にたてれば嬉しいです。

知識と思考の違い

知識とは既に知っている事であり、過去の事実の集積です。

思考とは考える事であり、将来への論理的な判断です。

 

知識は過去の情報であり、知っているのと知らないのとでは大きな差ができるため、非常に重要なものではありますが、この過去の情報から先入観に囚われてしまい、自分の頭で考えずに全て鵜呑みにしてしまうと、未知の世界に向けて新たな思考で切り開いていくことができなくなってしまいます。

 

昔読んだ本の中にちきりんさんの本があり、私自身も「与えられた情報を何も考えずに飲み込むのではなく、自分の頭で考えて、自分の意見を持っていた方がよいな」と気づかされたことがあります。

 

面白かった例えが「日本のプロ野球に未来はあるか?」という話題。

1970年と2010年のプロ野球ファンの年齢別構成比のグラフから、大きくファンの高齢化が進んでいることがわかりました。この情報から言えることは何でしょう?といった例示です。

パッと見て、感じたことは、高齢化が進んでいるのだからこのままいくと野球ファンの人口は減っていくな、日本のプロ野球会の未来は明るくなさそう。確かに若年層は野球よりサッカーのほうが好きかもしれない。良い選手はどんどん大リーグに流れて行ってしまうし。時代なのかなぁ。。といったものでした。

ただ、ここで私が感じたものって、高齢化の情報を与えられたから感じたものではなく、もともと知っていた情報だったんですよね。もしこの情報を与えられずに「今後のプロ野球ってどうなると思います?」と聞かれたとしても同じような回答をしていたと思います。だってテレビや本からそんな情報を仕入れて知っていましたから。

でもね、知っているだけで考えていなかったんです。高齢化⇒暗い未来って、本当にそうなの?って一旦立ち止まらないといけなかったんです。

 

プロ野球ファンの高齢化という情報をとったばあい、若年層と高齢層で金と時間はどっちがあるのだろうか?そりゃ高齢層ですよね、給料は絶対若者より高いし、定年後の人たちであれば使える時間はたっぷりあるし、定年前でも子育てが終わっていれば休日は好きなように時間を使えるはず。

であれば、むしろファンの高齢化は日本プロ野球業界にとってとても明るい事なんじゃないか?

 

更には金銭的に余裕のある高齢者のファン向けに特別企画なんて立ち上げたら結構なビジネスになるんじゃないか?王、長島、掛布、バース、プロ野球黄金期の特集なんてお金を出しても欲しいと思うんじゃないのかな。

 

メディアが伝えているようなプロ野球ファンの高齢化による暗い未来の側面があることも事実だと思います。かたやビジネスチャンスを秘めていることも確かなことです。これらの情報をもとにして自分の頭で考えて自分なりの意見を持てるようにすることこそが、できるビジネスマンにも求められている事なのだと思います。

 

この例で自分なりの答えを例えば出すとすると、

プロ野球ファンの高齢化が進んでいる。当面は時間と金に余裕がある高齢者向けにビジネスを展開するほうが若年層向けにしかけるよりも儲かるな。

但し、現在の高齢者がいなくなった後の事は考えなければいけないな。このままだと野球ファン全体の人口が少なくなってしまいジリ貧間免れない。中長期的には若者や子供たちにも興味を持ってもらう仕組みを作らなければならないな。

こんな感じでしょうか。流されてくる情報のみに惑わされず、知識として持っている先入観のみの囚われず、自分の頭で考えれば、良い面と悪い面の両方が見えてくるはずです。

 

知識は知識として割り切り、考える、思考を行うことが、自分の頭で考えることのできる、「出来るビジネスマン」の一つの条件ではないかと思っております。