巧遅より拙速
「ギリギリに提出してきてこの出来かぁ・・・。。」
「これだけやるのに、どんだけ時間かかっとんねん!!ってか的外れすぎる・・・。」
上司から依頼された仕事を「中途半端な状態でお見せするわけには参らん、完璧に仕上げてから奉納するのじゃー」とキチンとやろうとする心意気は良いのですが、それは正しい方向に走っていたらの話。
時間をかけてゴリゴリ頑張ってやり、上司に見せた結果、「いや、これ、お願いしてる事とかけ離れてるんやけど。。」となってしまっては、両社ともアンハッピー。
そういったことを防ぐためには、うんうんと細かいことを悩まずに、まずは概要や大筋を理解した内容で作りすぐさま確認、方向が間違っていればすぐに訂正が可能だし、正しい方向に進んでいれば次の段階まで作ることができる。
早く動けば上手くいってないことがすぐに明らかになる、明らかにならば直ぐに軌道修正ができる、誤った方向に時間と労力をかける無駄を極力避けることができる。
特にプロジェクトの大筋しか決まっていないような時点では上司もイメージが具体的には沸いていない場合も多く、そのため、指示も極めて抽象的な場合が多い。
そのため、「頼まれたからには一人で頑張ろう!」と考えるより、「一緒に取り進める」くらいの感覚を持っていた方がいいと思う。
あなたの作った資料で上司がイメージを徐々に具体化していくことができるのだ。となると、どうしようああしようと朝貢しているのではなく、やはり荒くてもよいのでさっさと確認してしまったほうが良い。
それで上司との方向性があっていればそのままとり進めることができるし、間違っていれば、「もうちょっとこういうイメージなんだよねー」とか「見せたいポイントはこっち側にあるから、そこをフォーカスしてくれる?」とかお互いの意思疎通にも役に立つ。
たまに誤解されるのが、出来の悪い言い訳に使われる場合で、少しくらい間違っててもいいか、とか、体裁が崩れていても許して、といったもの。これは間違い。
最終成果物は完璧でなければならず、誤字脱字など論外。プレゼン資料でも内容より体裁のずれや単位の誤りなどに注目されてはせっかくの資料も水の泡だ。くれぐれも間違えないで欲しい。
「まずはやってみようよ!」
こう考えることができるようになれば、しめたものである!