責任を追及するんじゃなくて原因を追及しよう
「なぜ、この処理を間違ったのですが?」
「Aさんが失敗したからです。」
「で、管理者のあなたは?」
「・・・。。」
これもよくあるケース。
物事がうまくいかないと誰かに責任をなすりつけて終えてしまうパターン。
これだとこの後何の進展もなく同じ過ちを繰り返します。
おそらくはAさん以外の人が担当になってもミスは繰り返されるでしょう。
物事で失敗が起こった場合、まず目を向けるべきは「仕組み」が間違いの怒る仕組みではないのか?「体制」がミスを見つけられない体制になっていないのかなど、失敗した個人にではなく仕事のやり方についてです。
もちろん個人にも反省すべきところはあるし直すべきところはあるでしょう。
しかし仕事において誤りが起こるのは起こるべくして起こっているケースが圧倒的に多いのです。
(あ、もちろん悪意を持ってやられたら別ですよ。これを防ぐのは至難の業ですから。)
チェックシートを一つとってみても、「取引先の名前」と「振込名義」の突合せをしていたとしましょう。
「取引先の名前」が一番左の列にあって、「振込名義」が一番右にあると、これとっても見づらいですよね?きっとAさんじゃなくても行ずれとかおこしちゃうかも。
あと字がすっごく小さいとか。余計な情報を入れっぱなしにしてるから字を小さくしなければならず、結果としてすっごい小さい字同氏を目を見開いて見てる、みたいな。これも自ずと間違っちゃいますよね。
あとは処理を実施者一人に任せてしまっている場合。確認者がいないという体制の不備ですね。これは間違いが起こっても誰も気が付かずに処理完了まで行ってしまいます、例え単位が一桁間違っていようとも。。
またこのパターンですと「ちょっとずるい事しちゃおうかなー」とか「少しくらい悪いことしてもばれないよね」といった出来心も芽生えかねません。
会社で現金が盗まれたとしましょう。
悪いのは?
当然盗んだ本人は悪いです。
大いに反省すべきでしょう。
ただもっと悪いのは、盗める状態であるその環境自体が悪いのです。
そもそもなぜ現金が普通の人の手の届くところにあったのか?
出しっぱなし?
では出納時のみ金庫が外に出るように運用を変える必要があります。
出納係が犯人だったら?
毎日現金は実査し上司が確認するようにしましょう。
もし金庫が出しっぱなしで現金がピロンと見え隠れして、他に誰も見ていなかったら・・・そりゃー悪い虫が湧いてきちゃう人もいますよ。
でもそれをやらせてしまうと会社としても損失ですし盗んでしまった人の人生も崩してしまいます。今までずーっと真面目に仕事してきたのに、、とか目も当てられません。
あいつがわりー、こいつのせーだ、
ではなく、
この仕組みが機能していない。なぜなら・・・
この体制に不備がある。改善策として・・・
責任追及から原因追及へ!!