分かりやすいプレゼンの進め方 ダイヤモンドモデル
今回は以前読んだ本「ビジネスは30秒で話せ」に記載されていた、分かりやすいプレゼンの進め方として「ダイヤモンドモデル」の話があったので紹介したいと思う。
ダイヤモンドモデルとは自分の言いたいことが相手に伝わるように話したいことを組み立て伝えるためのやり方になる。ダイヤモンドのようなひし形の形で説明がなされており、一番上は「聞き手の注意をひく」上から2番目は「メイントピックス」3番目は「サブトピックス1,2,3の紹介」、4番目は3つに分かれ「サブトピックス1」「サブトピックス2」「サブトピックス3」、5番目は「サブトピックス1,2,3の要約」、6番目に「結論」そして一番下が「アクションプラン」といった構成になっている。
1,2番目が初めの部分、3から5番目が中の部分、6,7番目が終わりの部分となっている。
まず1番初めに行うことは、いきなり本題には入らずに「聞き手の注意をひくこと」。もし聞き手に興味がなければ聞き手がいないのと同じである。まずは聞き手との感情的な繋がりを作るために自分の身の上話をしてみたり聞き手に質問をしたり、びっくりするような統計結果を紹介したりする。
「へーそうなんだー」「面白い結果が出てるんやなー」と注意を引いたところで、すかさず話のメイントピックである自分がこれから何を話すのかをきっぱりと簡潔に述べる。そうすることで聞き手が「あ、今日はこの事を聞くんやな、で、これポイントなんやな」とわかるように明確に伝えるのだ。
次にメイントピックスについて詳しく話していくのに、3つのサブトピックスに分けて話を行う。
なぜ3つなのか?議論の余地はあるかもしれないが、大体人間は一気にたくさんの事を覚えられないのだ。3つくらいだと頭にも入るし各々を説明する際にも「1つ目は・・・」「2つめは・・・」と必ず冒頭に番号を付けるようにすれば聞いている方からしても整理がつきやすい。
3つのトピックスの説明が終わったら、再度サブトピックスのおさらいとして要約を行う。あなたたちは今こういう話を聞いていたのですよーと、もう一度聞かせてあげるのだ。
そして結論、終わりに今一度今回自分が何を話したかったのかを、言いたかったのかを、一番初めのメイントピックス同様に再度話し手へと明確に伝える。
また、今回の自分の話が聞き手にとってどのようなメリットをもたらすかを伝える。これにより今日の話に聞き手として「使える話」と意識させることができる。
最後のアクションプラン。聞き手に何をしてもらいたいのかを提示するのだ。具体的なアクションプランを示さずにプレゼンのみで終わってしまうと「なんかええ話きいたわー」だけで終わってしまうのだ。
人は整理されている状態を好む。ぐちゃぐちゃだと何となく居心地が悪いのだ。プレゼンやメッセージを伝える際も同様で、話の筋道が立っていて理論的であれば聞いているだけで心地が良い。
何の話をしているか、どういう結論になるのか、根拠は何なのか、それを体系化したものがダイヤモンドモデルなのだろう。
このダイヤモンドモデル自体がプレゼンの一番初め「注意をひく」のネタになるかもしれない。
「みなさん、プレゼンをうまく相手に伝えたいと思いませんか?」
「え、なりたい、なりたい、どうすんの?」
「このダイヤモンドモデルを用いると・・・」
掴みはOK?!