仕事のできるビジネスマンになる為にやるべき事

たくさんの方々と仕事をさせてもらっています.「この人スゴイ、なんて仕事ができるんだ!」と思える人もいれば、「なんだか残念だぁ」という人もお見かけします。そんな色々な人たちがいる中で、自分なりに仕事ができる人たちの共通点を洗い出してみました。皆さんの今後の仕事人生のお役にたてれば嬉しいです。

失敗をルール化する

今日は失敗のルール化、Exit Ruleについてお話ししようと思います。

 

長年仕事をやってて感じるのが、新しい事業を始めたり、新商材を扱い始める時は、キッチリとしたルールが定められているのですが、事業の撤退や商材を切る時のルールが曖昧な場合が多いんですよね。

 

新規事業の時は、先行投資でいくらつかい、何年間かけて回収する計画で、IRR(内部収益率)はいくら以上でないと認められなかったり、NPV(正味現在価値)が用いられたりなど比較的整っている事が多いのかな、と。

 

決裁についても、いくらまでなら社長の決裁です、いくら以上になると取締役会の決議が必要ですとか、誰がOKだしたら取り掛かれる、というのも整っているのかなと。

 

でも、撤退のルールってハッキリとしてなくないですか?

赤字が3年続いたら、否が応でも切る!とか、

切らないまでも収益の改善計画を直ちに求められて、新規商材以上の厳しい審査がある!とか、あんまりないような気がするんですよね。

 

事業を立ち上げた当事者からするとやっぱり自分の子供はかわいいもので、

「めちゃめちゃ将来性あるんですよ!」とか、

「受注には(1件も?)至っていませんが、お客さんからの引き合いはバンバンなんです!」とかとか、、

ダラダラと赤字を垂れ流してしまうケールも少なくないと思います。

 

もっと性質が悪いのが、ダラダラと出血を続けながらも撤退すると大きな損失がスポットで発生するのでなかなか判断をせず、自分が交代になるのをひたすら耐えるパターン。

で交代した後の人が、「なんじゃこりゃー!?」と言って、泣きながら大損を被るケース。。

これはもう確信犯というか、損失を先送りにして自分の所は逃げ切ってやろうというとんでもない奴ですよね。

 

こうなってきてしまうと、新規事業や先行投資の案件にも尻込みしてしまうとおもうんですよね。失敗したら大損が一時期に出るから怖い。。赤字垂れ流し商材の延命に腐心するだけなんて心が耐えられない。。そんなんやったら利益は薄くても既存のビジネスを細々と続けている方がマシ。。

 

となると、やっぱり事業の撤退ルール、商材を切る基準、まとめていうと失敗のルール化をしてあげる方がいいのかなと。

 

その方が思い切って飛び出せると思いません?

 

新規事業をやってみたいんだけど、失敗したときにどれだけの罰を負わねばならないのかわからない。。だから怖くて挑戦できない。。

 

ってなるより、

 

こうなったら失敗です、誰が何と言おうとストップしてください。損失はその時の損のみです。

となっていれば、早くて小さくてはっきりとした失敗となるので、本人のリスクとしても限定的であり、会社としても限られたリスクとなるので、挑戦もしやすくなる。また、失敗からは色々と学べるもので、そこで得る教訓というのは次の成功へとつながります。

 

逆の言い方をすると、失敗のルール化が無い場合、その失敗は発見が遅くなり、規模は大きくなり、範囲が曖昧なものとなってしまうでしょう。