ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは一度は目にしたことがある言葉だと思います。
論理的に筋道立てて考える。
そのうえで有効な方法としてMECE(ミッシー)と呼ばれるものがあります。
これは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveを略したもの(まぁこれは覚える必要はないけど)で、漏れなく、ダブりなく全体を網羅することを指します。
漏れなくダブりなく、これがポイントです。
例えば人間の集合対を「年齢」分けた場合、20歳未満、20歳代、30歳代、40歳代、50歳以上とすると、全ての人がどこかに属していることになるし(漏れなく)、どこか一つにしか属することができないので(ダブりなし)MECEになっている、という事ができます。
これが「職業」で分けた場合はどうでしょう?まず働いていない人がいると漏れが生じます。(学生、主婦、無職を選択肢に入れると漏れはなくなるかもしれないけど)働いている人の中には複数の職をかけ持っている人もいるのでダブりが生じてしまいます。この場合MECEにはなっていない分け方となります。
ビジネス上でよく使われるMECEにはこんなものがあります。
3C:Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)
4P:Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)
3C分析とは、企業を取り巻く環境を分析する際に用いられるフレームワークであり、これらの事実を整理するためのものです。ここから現状の分析を行い次の行動につなげるためのものになります。
4P分析とは、マーケティング戦略の立案・実行プロセスの1つである、マーケティング・ミックスに関連する要素になります。製品は顧客ニーズを満たすか、顧客に購入してもらえる価格なのか、ターゲット層に確実に製品を届けられるか、製品を認知してもらえるか、これら相互に関連する4Pのうち複数の要素を掛け合わせることで4P分析の効果が発揮されます。
日頃業務を遂行する上でも、問題を項目別に細分することは解決に当たって非常に重要なことになります。要素を分けることができないとゴチャゴチャでいったい何が問題でうまく回っていないか分からず、いつまでたっても先に進まないからです。
漏れなくダブりなく要素を分解できるようになっていると、スタックしている部分を判別することができ、そこに注力することができるので、問題を解決することができます。